今話題になっているドローンの宅配とは?その現状は?利用時のメリットやデメリットを解説!

ドローン
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現在、新型コロナウイルスの影響を大きく受けている飲食業界では、今までの様な店頭のみのサービスだけでは十分な利益の確保が困難になっています。

そのため「ウーバーイーツ」などの様々な宅配サービスを展開し、現状を乗り切っていますが、現在新たな宅配サービスが注目・検討されています。

それが「ドローンによる宅配サービス」です。

本記事では今注目され、今後活躍が期待される「ドローンの宅配」を取り巻く現状について詳しく解説を行い、利用時のメリット・デメリットなども紹介していきます。

ドローン宅配を取り巻く状況について解説

ドローン宅配を取り巻く状況

ドローンの宅配に関しては随分前からその運用について検討されていました。

しかし、実用時の問題点の観点から現在まで運用に至らなかったのが現状です。

しかし現在はドローン宅配の実証試験なども多数行われており、少しずつではありますが実用化に向けて進んでいるようです。

ここからはその様なドローン宅配を取り巻く様々な状況について解説していきます。

ドローン宅配の有効性を実証

現在日本では、各大手企業がドローン宅配の有効性に注目し実証実験を行っています。

なかでもKDDIやJR東日本などの企業は、東京都内で暖かい料理を入れたケースを約50キロメートル離れた利用者の所までドローンを利用して配達するという試験を行い、大成功を収めました。

東京都では現在、物流サービスへのドローンの導入を推進しており、JR東日本、KDDI、日本航空などの企業がその実証実験に積極的に参加しています。

各社は深刻な人手不足が深刻な物流部門での労働力確保のため、早期実現を目指しています。

また、ドローン宅配はフードデリバリーのみならず今後様々な分野での活躍が期待されております。

将来的には医薬品配達、ドローンを用いた警備なども検討されており、その可能性が非常に注目されています。

ドローンを宅配にいち早く活用した企業は?

最近になり、ようやく各企業でも注目されるようになってきた「ドローン宅配」ですが、何年も前からドローン宅配の有効性に注目し、実証実験を行ってきた企業が皆さんご存じの「Amazon」です。

Amazonは現在まで数多くの実証実験を行っております。

直近では米連邦航空局(FAA)よりドローンを用いた配送サービスに必要な認可をうけ、今後本格的にドローン宅配のサービスを展開していく方針です。

昨年6月には米ラスベガスにて大人の身長程の大きさの配送用ドローンの試作品を公開しており、その有効性を実証しています。

そのドローンは2.3㎏までの重量を積載可能にし、最長で約24キロメートルもの飛行を実現させました。

さらにAmazonは、その配達時間の目安として30分以内に顧客の所まで届ける事を目指しており、今後も更なる発展が期待できます。

この影響を受け、グーグルや各大手物流業界もドローン宅配の実証実験などを開始しサービス等も展開し始めます。よって、ますますその利用シェアは広がっていく事でしょう。

ドローン宅配のメリット・デメリットについて解説

ドローン宅配のメリット・デメリットについて解説

ドローン宅配の活用は、企業にとって有効的な配達手段となっています。

無人で宅配を可能にする事で労働力を確保でき、さらに経費の削減にも繋がっていく事でしょう。 

しかし完全な実用化に関しては様々な問題点などもあり、一般的に普及するまではもう少し時間がかかってしまうようです。

ここからはドローン宅配のメリット・デメリットについて解説していきます。

 ドローン宅配のメリットは?

ドローン宅配のメリットとしては主に時短・コスト削減などの点が多く挙げられています。

ドローン宅配の4つメリットについて詳しく解説をしていきましょう。

1:最短距離での宅配を可能にして、時短に繋がった

通常の車やバイクなどを使用しての宅配では、配達先に行きつくまでに様々な道路を使用します。

それにより、信号待ちや左折・右折などを繰り返す必要があるため、どうしても最短距離での配達ができません。

それに対しドローンは最大高度150メートルまで飛行が可能です。

そのため、配達時に周りに障害物などもほとんど無いため最短距離での配達を可能にしています。

実際の実証実験としてAmazonは注文を受けてから僅か15分程度で配達を完了したというデータも残されています。

Amazonの様な通信販売業者でさえ、15分程度で配達を完了できています。

したがって、通常の配達業者であれば更なる時間短縮が期待でき、利用シェアは増加していく事でしょう。

2:高齢者の多い過疎地への宅配を可能にした

田舎などの過疎地では一般的に高齢者が多く住んでおります。

その方々の中には「近くに買い物できる場所が無い」「自分たちで買い物に行く体力がない」などの悩みを抱え、苦労されている方も多いようです。

とくに日本では現在「過疎地の高齢化」が加速しており、今後深刻な社会問題に発展していくことは間違いありません。

このような状況を打破してくれる1つの手段として、ドローン宅配が注目されています。

ドローンを使用すれば、田舎の過疎地(山村など)に住んでいる高齢者の方にも簡単に物資を届けることも可能になり、ドローンを使用して宅配ができれば高齢者の方も安心・安全に物資を確保できます。 

またドローンは隔離された被災地などへの物資支援の有効な手段として注目されており、今後の活躍が大いに期待されます。

3:人手不足を解消した

現在物流業界の人手不足は深刻であり、それに輪をかけて少子高齢化の影響で十分な人材の確保が困難になってきています。

その様な状況の中で注目されているのがドローン宅配です。

運送業の各配達センターからドローン宅配を行えば配達員は不要になりますし、配達時間も短縮できます。

また、一度ドローンを管理するシステムを構築してしまえば指令によりドローンが配達を行いますので宅配の無人化も可能になるかもしれません。

そして、飲食業界の人手不足の解消の手段としても大いに注目されています。

現在はウーバーイーツなどの宅配サービスで人手不足を補っていますが、ドローン宅配が普及すればこのような人でも不要になり、さらに効率的な宅配を可能にしてくれます。

4:経費削減に繋がる

今までの空路を用いた宅配は小型飛行機か、ヘリコプターなどを用いて行っていました。

そのため経費が掛かってしまい、小さな物の配達などは一切できませんでした。

しかしこのドローンの宅配では、初期投資費用以外は燃料などの費用もかかりませんのでコスパが非常に良く、さらに人件費もかからないため大きな経費削減に繋がっていきます。

今後は物流業界でも人手不足や、経費削減のためにドローン宅配が大きく活用されていくことでしょう。

ドローン宅配のデメリットは?

ここまではドローン宅配のメリットに関して詳しく解説をしてきましたが、一般的に普及させていくには様々な問題点もあるようです。

ドローン宅配の6つデメリットについて詳しく解説をしていきます。

1:天候により左右されてしまう

通常の車や、バイクなどによる配達方法であれば大型台風などは例外として、多少の風雨でも普通に配達が行われます。

しかし、ドローン宅配では強風時にドローンが風に飛ばされ、障害物などに接触・故障してしまい最悪の場合は下にいる人などに落下してしまう危険性も生じます。

 その結果として、風雨が強い日などは宅配ができなくなってしまい、クレームの対象となってしまうこともあるでしょう。

このように仮にドローン宅配を利用する場合はその性質上、天候に大きく左右されるというデメリットが生じてしまいます。

このような問題点を解決すべく、現在開発業者が飛行精度・耐久性の高いドローンの制作を研究・検証中です。

しかし、この弱点の克服にはもう少し時間がかかってしまうようです。

2:荷物受け取り時の問題・トラブル

ドローン宅配は通常の宅配とは違い「無人宅配」になります。そのため一般的な宅配の様な「本人確認」などが不可能になってしまいます。

ここで問題になってくるのが顧客以外への「誤配」です。

例えば、商品を注文した顧客の自宅に友人が遊びに来ていて、たまたま顧客本人が不在時に荷物を受け取ってしまう場合などもあります。

このような場合、友人がきちんと荷物を本人に渡せばいいのですが、高額な商品であれば最悪の場合、盗難に発展する危険性も否めません。

このようにドローン宅配では、その性質上どうしても本人確認が困難ですのでこの点も大きなデメリットとなっています。

3:盗難などのトラブル

ドローン宅配は非常に便利なサービスであり、宅配における有効な手段となる事は間違いないでしょう。

しかし、有効な手段であるためにドローン自体の金額も非常に高額ですので、ドローンを盗んで転売をしたり、配達中のドローンから荷物を抜き取り、販売するなどのトラブルも懸念されます。

通常の有人宅配サービスとは違い、ドローン宅配は完全な「無人宅配サービス」です。そのためドローン宅配を始める場合はある程度このような被害に遭うことを想定しておくことも重要でしょう。

4:重量制限の幅が小さい

通常の宅配は人が配達業務を担当しますので、多少重量があるものでも最悪の場合は2人態勢で運搬を行えば配達は可能になります。

しかし、ドローン宅配は無人で宅配を行うサービスであり、小さな機体で荷物を運ぶため、その機能上大型の荷物の宅配には適していません。

仮に無理やり大きな荷物を積載させドローンを宅配に向かわせてしまうと、ドローンがその重量に耐え切れずに墜落してしまい、けが人などがでれば、大きな損害問題にもなりかねませんので注意が必要です。

このように軽量な物しか宅配ができない場合、宅配業者が依頼される仕事量にも大きく影響しますので、この点も大きなデメリットでしょう。

5:犯罪に繋がる危険性が生じる

ドローン宅配で最も怖いのは、その特性上犯罪などに悪用される危険性も高いという点です。

ドローン宅配では最大150メートルまでの高さの飛行が可能になります。

そこで懸念されるのが盗撮・バイオテロへの悪用です。

ドローン宅配はその小回りの良さを活かし、密集した都市部などでも軽快に飛行して効率よく配達をしていきます。

建物などで密集した都市部でも効率的に飛行できれば、盗撮などには理想的な条件がそろっていますので、その様に悪用されないよう注意が必要です。

また、優れた飛行精度を持つドローンはバイオテロにも最適な条件を持ち合わせています。

人の密集した都市部の宅配ドローンに毒性のガスなどを積載・散布させれば多くの被害者が出ることは確実でしょう。

ドローン宅配ではこのような危険性があることも大きなデメリットです。

6:宅配途中に紛失・破損する場合もある

ドローン宅配は、通常の宅配便などと違い、無人でできることが大きなメリットです。しかし、逆にそれが大きなデメリットに繋がってしまうこともあります。

大前提として、宅配中のドローンが無事に配達先まで到着し、お客様

本人に確実に配達できるかという問題があるのです。

例えば配達中にドローンが何らかのトラブルで故障・墜落してしまうことも十分考えられます。

さらに、無人での宅配のため荷物をどこかに落としてしまっても気が付くこともできません。

実際にドローン宅配中に建物に衝突してしまい、墜落したというケースも挙げられており、円滑な利用にはまだまだ時間が掛かっていくことでしょう。

このように有人の通常の宅配では気にする必要もないことでも、ドローン宅配の様な無人宅配では注意が必要な点も大きなデメリットとなっています。

まとめ

本記事ではドローンの宅配の解説・その現状について詳しく解説を行い、利用時のメリットやデメリットを解説してきました。

ドローンが完全に実用化されれば、色々なジャンルの企業でも様々な効果を生むことができ、その効果が大いに期待されます。 

そして物流業界や、その他様々な業界でその有効性が立証されているドローン。

そのドローンが様々な分野で大活躍する日はそんなに遠くないかもしれません。

しかし、本記事でも述べてきたようにその問題点もまだ多く、本格的な実用化にはもう少し時間が掛かってしまうようです。

今後多くのドローン開発・研究業者の手により問題点などが払拭され、様々なジャンルでドローンが活躍し、良い経済効果を生んでいくことを心から祈る次第です。

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