電子マネーのおすすめは?今さら聞けない!最新の電子マネー事情を徹底解説

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2019年10月の消費増税にあわせて、キャッシュレス決済に対する還元施策が実施された影響もあり、キャッシュレスの普及が進みつつあります。この記事は、今後も増えるだろうキャッシュレス決済についてメリットだけでなくデメリットも挙げ、人気のキャッシュレス決済アプリを紹介します。あなたにぴったりなキャッシュレス決済をみつける参考にしてください。

  1. キャッシュレス決済とは?
    1. 進むキャッシュレス決済
  2. キャッシュレス決済は3つの種類がある
  3. クレジットカード決済
    1. クレジットカードがポイントの2重取りができる
  4. クレジットカード決済でおすすめのクレジットカード
    1. クレジットカードなら三井住友カードナンバーレスがおすすめ
  5. 電子マネー決済
  6. 電子マネー決済におすすめのクレジットカードは?
    1. SuicaならJREカード
    2. iDは三井住友カードナンバーレス
    3. QUICPayならJCB CARD Wがおすすめ
  7. アプリでの決済
    1. Apple pay, Google Payとの違い
  8. アプリのキャッシュレス決済を利用するメリット
    1. カードを携帯しなくていい
    2. クレジットカードからチャージするとポイント二重取り
    3. ポイント還元のキャンペーンがお得
  9. アプリのキャッシュレス決済を利用するデメリット
    1. 浪費してしまう可能性
    2. 使いこなせる人が限られる
  10. キャッシュレス決済アプリの選び方
    1. よく利用する店舗で使えるか
    2. 自分に合った支払い方法ができるか
    3. ポイント還元はお得か
    4. 今使っているクレジットカードに紐づけられるか
    5. プリペイドカード型は使い切りやすいかどうかもチェック
  11. まだ電子マネーに不便な点は残る。デメリットは?
    1. 入金したら原則キャンセルできない
    2. クレカと比べ加盟店を見つけにくい
    3. 災害時やシステム障害時に使えない
  12. 「なんとなく怖い」と使わない人もいる
    1. 後払い型の電子マネーは使いすぎてしまう
    2. 購買データが収集される
    3. 紛失時の不正利用
  13. 人気キャッシュレス決済アプリ5選
    1. Paypay
    2. LINEpay
    3. 楽天pay
    4. au PAY
    5. d払い
  14. キャッシュレスを上手に使いこなそう!

キャッシュレス決済とは?

キャッシュレス決済とは「cash(現金)」と「less(~がない)」の言葉通り、買い物やサービス利用で現金を使わない決済方法をいいます。

本来はクレジットカードやSuicaのような電子マネー、プリペイドカードでの支払いも含まれますが、最近はスマホアプリを使った「QRコード決済」「バーコード決済」などを指すようになってきています。

警視庁は、自動車運転免許更新時の手数料など、これまで現金でしか支払いができなかった警察手数料等窓口での支払いについて、2021年7月1日から電子マネーやクレジットカードによるキャッシュレス決済サービスを導入する。

YAHOO!JAPANニュース-デジタル改革 2021年6月のまとめ 警視庁がキャッシュレス決済導入など

進むキャッシュレス決済

2018年に経済産業省が提唱した「キャッシュレス・ビジョン」に掲載されている資料では、キャッシュレス決済比率が最も高いのはお隣の韓国で89.1%、日本は18.4%と韓国のおよそ5分の1でした。(引用元:経済産業省. “キャッシュレス・ビジョン”)

この低さを挽回すべく、政府はキャッシュレス決済の利用をさまざまな方法で促進しています。

キャッシュレス決済は3つの種類がある

キャッシュレス決済は、支払いが発生するタイミングによって3つの種類にわけられます。「前払い式」「即時払い式」「後払い式」の3つです。

前払い式はいわゆるプリペイドのことで、カードに前もってチャージをしておくことでその分だけ利用できるものです。即時払い式はデビットカードのように、使用した際に銀行口座から引き落としされます。後払い式はクレジットカードなどで、利用したものをまとめて後から請求されて支払いされるタイプです。

接触型や非接触型、コード読み取り型などのさまざまなタイプのキャッシュレス決済がありますが、どれも支払いタイミングは上記の3つのどれかに分類されます。

クレジットカード決済

クレジットカードのメリット

  • 現金がいらず、カード1枚で決済が可能
  • 実質後払いにできる
  • 他の決済方法と組み合わせてポイントの2重取りが可能
  • ポイントカードも利用すればポイント3重取りも

一昔前までは、キャッシュレス決済といえばクレジットカード決済でした。財布に現金がなくても支払いができ、なにより「後でまとめて払える」仕組みは非常に利便性が高いものです。

また多くの場合、利用金額によってポイント還元が受けられるため、現金で支払うよりお得という面もあります。

「クレジットカード」はキャッシュレス決済として最も普及しており、商品やサービスを受け取った後から支払い請求が来る、後払い式の決済手段。

新しくカードを作るためには与信審査が必要です。

経済産業省-キャッシュレス決済の“いろは”

しかクレジットカードはあらかじめ申し込み、審査にパスしなくては利用できません。また、たったカード1枚ではあるものの常に財布に入れて携帯する必要があります。万が一盗まれると悪用される危険があることもデメリットの1つです。

クレジットカードがポイントの2重取りができる

しかしながら、クレジットカード決済はアプリ決済やQRコード決済とうまく組み合わせることでポイントの2重取りが可能になります。

というのも、クレジットカード利用時のポイント還元率とアプリ決済やQRコード利用のポイントが同時にたまるので非常にお得になります。

ここでd払い利用の例を見てみましょう。

ポイント還元(d払いの場合)
支払い先をクレジットカードに設定アプリ決済利用ポイントカード合計
1%0.5%1%2.5%

さらにここにポイントカードのポイントが加わると、なんとポイントの3重取りまで可能になるのです!

後述するスマホ決済やアプリ決済もクレジットカードと連携させることでポイントが貯まりやすくなるので、どのキャッシュレス決済を利用するにしてもクレジットカードは1枚持っておいた方がよいでしょう。

クレジットカード決済でおすすめのクレジットカード

ここではクレジットカード決済でおすすめのクレジットカードを紹介します。

クレジットカードなら三井住友カードナンバーレスがおすすめ

このカードは券面にクレジットカードの番号や名前が記載されない最新型のクレジットカードも登場しており、日々セキュリティが高くなっています。

三井住友カードナンバーレス
カード名三井住友カードナンバーレス
年会費永年無料
申し込み条件高校生以外の18歳以上
発行日数最短5分でVpass内にてカード番号発行(受付時間9:00~19:30)
電子マネー スマホ決済iD、WAON、Apple pay、Google pay、Visaタッチ、コンタクトレスなど
国際ブランドVISA、Mastercard
追加カード家族カード:無料ETCカード:無料
付帯保険海外旅行傷害保険:最高2,000万円(※利用付帯)
ポイント還元0.5%~5.0%
ポイント有効期限2年間
その他サービスココイコ!:お気に入りの店舗を三つ選んで+0.5%ポイント還元ポイントアップモール:対象サイト利用時のポイント還元率up

出典元:三井住友カード公式サイト

電子マネー決済

キャッシュレス決済のなかでも、昨今すっかり主流となったものが電子マネーです。電子データ化された現金の代わりに使えるお金のことをいい、カード型のものからスマホにデータをとりこんでいるものまで、さまざまなものが提供されています。

キャッシュレス決済で説明した3つのタイプのほかにも、発行会社により「交通系」「流通系」「クレジットカード系」などに分類されます。交通系は「Suica」や「PASMO」など、流通系は「WAON」や「nanaco」など、クレジットカード系は「iD」や「QUICPay」が有名です。

電子マネー決済におすすめのクレジットカードは?

電子マネーを利用するうえで、決済するのにおすすめのクレジットカードを紹介していきましょう。

SuicaならJREカード

JR東日本グループのビューカードが発行しているJREカードは、Suicaつきのカードを発行できます。駅ビルやJEW MALLでJREポイントを貯められるうえに、貯まったJREポイントはSuicaにチャージして使えるのがおすすめポイントです。

JREカード
カード名三井住友カードナンバーレス
年会費524円(税込)
申し込み条件18歳以上
発行日数最短即日
国際ブランドVISA
追加カードETCカード:無料
付帯保険海外旅行傷害保険:最高2,000万円(※利用付帯)
ポイント還元0.5%~4.3%

Suicaはオートチャージ機能が付帯しているため、改札を通ろうとしたら残高が足りず通れない、なども防げます。Suicaを頻繁に使う方にぴったりといえるでしょう。

iDは三井住友カードナンバーレス

iDを使うなら、三井住友カードナンバーレスがおすすめです。カードやスマホをかざすだけで決済できる非接触型で衛生的、コンビニなどでの少額決済にも簡単に使えるのがうれしいポイントでしょう。

三井住友カードナンバーレスで貯めたVポイントを、iDにキャッシュバックすることで、支払いに利用できるのがお得なポイントとなっています。

三井住友カードナンバーレス
カード名三井住友カードナンバーレス
年会費永年無料
ポイント還元0.5%~5.0%
申し込み条件高校生以外の18歳以上
発行日数最短5分でVpass内にてカード番号発行(受付時間9:00~19:30)
国際ブランドVISA、Mastercard
追加カード家族カード:無料ETCカード:無料
付帯保険海外旅行傷害保険:最高2,000万円(※利用付帯)

出典元:三井住友カード公式サイト

QUICPayならJCB CARD Wがおすすめ

JCBが提供している電子マネーのQUICPayは、チャージ不要の電子マネーなので、必ずクレジットカードを紐付けする必要があります。その際JCBが提供していることからも、JCB系列のカードが相性抜群です。

JCB CARD Wは常にポイント2倍以上で、提携店ならさらに高ポイントがゲットできます。年会費永年無料で、18歳~39歳までの人なら申し込みができます。手軽にクレジットカードを所持したい人におすすめのカードといえるでしょう。

JCB CARD W
年会費無料
ポイント還元率1.0%~10.0%
貯まるポイントOkiDokiポイント
家族カード無料
付帯電子マネー
ETCカード無料
付帯保険海外旅行(利用付帯):最高2,000万円海外ショッピング:最高100万円
スマホ決済Apple Pay、Google Pay
タッチ決済QUICPayカード
特徴・いつでもポイントがJCB一般カードの2倍!・スタバなど提携店利用でポイントが最大10倍に

アプリでの決済

アプリ決済

引用元:PayPay公式サイト

最近はキャッシュレス決済というと、スマホアプリでの決済を指すことが多くなってきました。アプリ決済の魅力は、普段持ち歩いているスマホ1台で、買い物が完結する手軽さです。

アプリでの決済は、クレジットカードのように使えるものと、プリペイドカードのように使えるものから選ぶことができます。アプリによっては、切り替えるとどちらも使えるタイプもあり便利です。

さらに多くのアプリが「ポイントカード」も兼ねています。クレジットカードとプリペイドカード、ポイントカードの3つが1つのアプリで使える便利さから、アプリ決済は今最も注目される決済サービスとなっているのです。

「スマートフォン決済」は、スマートフォンにクレジットカード、電子マネー、銀行口座などを登録し支払う決済手段です。

経済産業省-キャッシュレス決済の“いろは”

Apple pay, Google Payとの違い

キャッシュレス決済の中で、やや異彩を放っているのがApple PayとGoogle Payです。

Apple Payは、iPhoneやApple Watchのアプリ「ウォレット」にSuicaやクレジットカードを登録することで使えるキャッシュレス決済です。利用するにはTouch ID(指紋認証)やFace ID(顔認証)といった本人認証が必要なので、悪用されにくいというメリットがあります。

複数のカードを登録して使い分けたい人には便利ですが、先にクレジットカードを用意する必要があります。

Google Payは、日本独自の「おサイフケータイ」を利用する決済サービスです。Apple Payでは使えないnanacoやEdyも利用できるので、このためにAndroid端末を使うという人もいます。

ただ、Google Payは本人認証なしで利用できるため、例えばQUICPay+の場合では、利用金額が3万円までに制限されてしまいます。これ以上の金額を利用する人には、向かないかもしれません。

どちらもカードがベースとなる決済サービスなので、アプリ決済に比べると登録や利用の管理、別アプリかWebで確認する必要がある利用履歴に手間がかかることはデメリットといえるでしょう。

アプリのキャッシュレス決済を利用するメリット

やはり手軽さ、便利さの面からキャッシュレス決済のうちアプリ決済に人気が集まるのは当然といえます。ここではより詳しく、アプリ決済のメリットを見てみましょう。

カードを携帯しなくていい

特にクレジットカードを登録するタイプのアプリ決済なら、カードそのものを持ち歩く必要がないことは大きなメリットです。財布に入れておく必要はありませんし、ちょっとした買い物だけならスマホだけで済んでしまう手軽さは、あまりものを持たない人には特に便利に感じるでしょう。

クレジットカードからチャージするとポイント二重取り

チャージして利用するプリペイドタイプのアプリ決済は、現金でもチャージできますが、クレジットカードでのチャージできるタイプもあります。

このクレジットカードでのチャージも利用金額とみなされ、ポイントがもらえるアプリなら、チャージと買い物の二重でポイントがもらえるので非常にお得です。

ポイント還元のキャンペーンがお得

アプリ決済の業界は競争が激しく、ユーザー獲得のためにさまざまなキャンペーンを実施します。期間や利用店舗、商品などの限定で「〇〇%ポイント還元」といったキャンペーンを利用すれば、二重取りに加え、さらにポイントがもらえます。

アプリのキャッシュレス決済を利用するデメリット

一方で、アプリ決済のデメリットも見てみましょう。

浪費してしまう可能性

現金だと財布や口座の残高を見れば、あとどれくらい使えるかが実感できます。しかしキャッシュレス決済ではチャージした金額はすべて、クレジットカードでも一般に20万円以上の利用限度額までは何度でも使えます。

キャッシュレス決済では現金を手にしない分「お金を払っている」という感覚が乏しくなり、浪費してしまいがちです。浪費しないためには、自分で利用金額を設定し、記録するなどして常に把握する必要があります。

使いこなせる人が限られる

アプリ決済は利用開始のための登録や手続きだけでなく、利用の際のクレジットカードとチャージの切り替えや、バーコード・QRコードの再表示など使いこなすにはある程度の知識が必要です。

そのためスマホやアプリを使うのは苦手で使えないという人もいるようです。そんな人は最初、使いこなせる人と一緒に使ってみる、お店の人に尋ねてみるなどして少しずつ慣れていくとよいでしょう。

キャッシュレス決済アプリの選び方

アプリ決済一覧

どのアプリ決済にするか選ぶときは、次のような点をチェックしてみましょう。

よく利用する店舗で使えるか

高いポイントがもらえるアプリ決済でも、使えなければメリットは得られません。まずは、よく利用する店舗で使えるアプリ決済に絞り込みましょう。

自分に合った支払い方法ができるか

アプリ決済には大きく分けて、クレジットカードタイプとプリペイドカードタイプがあります。利用に慣れているならクレジットカードタイプでも良いですが、使い過ぎが心配な人は予算をチャージして使うプリペイドカードタイプがおすすめです。

最近はどちらも使えるアプリ決済もたくさんあります。切り替え方法だけはしっかり理解して、どちらかだけに絞って利用すると良いでしょう。

ポイント還元はお得か

利用するともらえるポイントのレートも、しっかり押さえておくべきでしょう。利用100円につき1ポイントと200円で1ポイントでは倍も違いますし、この場合、200円未満の買い物が多ければポイントはあまりもらえません。

今使っているクレジットカードに紐づけられるか

もし今使っているクレジットカードがあるなら、それが登録できるアプリ決済にするのも良いでしょう。今あるポイントはそのままですし、今まで通り支払うだけですからスムーズにアプリ決済に移行できるはずです。

プリペイドカード型は使い切りやすいかどうかもチェック

例えばauPAYは、チャージ金額が不足していると追加チャージしなければ決済できませんが、nanacoやファミペイなら不足した分を現金で支払うことができます。給料日前など懐がさびしいときは使い切りやすいアプリ決済の方がありがたいかもしれません。

まだ電子マネーに不便な点は残る。デメリットは?

便利なうえにポイントも貯まる電子マネーですが、現金とは違ったデメリットがあります。「払い戻しができない」「使える場所が少ない」など、人によっては不便さを感じるケースもあるようです。

入金したら原則キャンセルできない

チャージタイプの電子マネーは入金後のキャンセルができないのがデメリットです。「出資法」では、「公的に認められていない事業者が預かり業務を行うこと」を禁じています。

電子マネーの運営側が払い戻しを行えば、法律を無視して預かり業務を行ったとみなされるため、一度入金されたものは返金ができないのです。

なお、Suicaはカードの返却時に、デポジット(カード発行時の預かり金)とチャージ残高が返金されます。手数料が220円かかる点に注意しましょう。

出典:出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律 | e-Gov法令検索

クレカと比べ加盟店を見つけにくい

VisaやMaster Cardなどの「国際ブランド」が付いたクレジットカードは、日本はもちろん、海外の加盟店でも決済が可能です。もっとも利用者が多いといわれるVisaは、世界に3,000万店舗以上の加盟店を有しています。

一方、日本の電子マネーは現状国内限定で、かつ店舗によって導入している種類が異なるのがデメリットです。店舗側が電子マネーを導入するには、初期費用がかかります。数%の「決済手数料」も取られるため、「クレジットカードだけでいい」と考えている小売店も少なくありません。

ただ、電子マネーを導入するとクレジットカードを持たない若年層が取り込めるメリットもあるため、今後は徐々に電子マネー導入店舗が増えていくことが予想できるでしょう。参考までに、iDは約121.5万台以上(2020年9月)、楽天Edyは80万カ所以上の加盟店があります。

災害時やシステム障害時に使えない

電子マネーに限ったことではありませんが、インターネット回線を使うキャッシュレス決済は、災害時に使えなくなる可能性が高めです。地震で停電が起これば、電子マネーの情報を読み取るレジの「リーダーライター」も機能しなくなるでしょう。

また、電子マネーでは「システム障害」がたびたび起こります。原因はさまざまですが、サービスの急速な普及に提供側の体制が追いつかないことが挙げられるでしょう。近年はサービス間の連携も多くなり、システムがより複雑かつ高度になっています。

「なんとなく怖い」と使わない人もいる

現金派の中には「電子マネーはなんとなく怖い」「リスクがある」と思う人もいます。電子マネーを紛失し、第三者に多額の金額を不正利用されてしまったケースもあるため、管理には十分気をつけましょう。電子マネーのデメリットや注意点を解説します。

後払い型の電子マネーは使いすぎてしまう

電子マネーは、大きく三つのタイプに分けられます。事前にチャージした金額で支払う「前払い型」、銀行口座から即時引落しになる「即払い型」、紐づけたクレジットカードから支払いが行われる「後払い型(ポストペイ)」です。

後払い型の電子マネーは所持金がなくても支払いができてしまうため、無駄遣いに走るリスクが存在します。また、現金払いをしなくなると、財布から現金を取り出すというアクションがなくなり、「お金を使っている感覚」が希薄になるのもデメリットです。

人によっては支払いに抵抗がなくなり、次々と欲しいものを買ってしまうかもしれません。各電子マネーのアプリやWebサイトの会員ページで残高をこまめにチェックして、お金の流れをしっかりと把握しましょう。

購買データが収集される

電子マネーは使った利用履歴が残るため、家計管理がラクにできます。一方で、「いつ・どこで・何を購入したか」という個人の購買データが企業側に収集されていることも覚えておきたい情報です。

企業側はこれらの購買データを分析し、「商品開発」や「販売促進」などに活用しています。悪用されているわけではないものの、「個人データが勝手に使われている」という感覚を覚える人もいるでしょう。

なお、購買情報が収集できるのは「電子マネーを導入した企業のみ」です。決済業者には、決済金額以外の購買データの詳細は知らされません。

紛失時の不正利用

キャッシュレス決済で気をつけなければならないのが「不正利用」です。電子マネーを搭載したカードやスマホを紛失したり、盗難されたりした場合は「記名式で所有者登録をしているもの」でない限り、残高は補償されません。

万が一第三者に不正利用されたときは、各電子マネーの対応するWebサイトやコールセンターで「利用停止申請」を行いましょう。

過去には、実際に停止手続きを忘れてしまい、登録していたクレジットカードから多額の金額がチャージされてしまったケースがありました。

クレジットカードには、一定期間に限り、不正利用された額を補償する「会員補償」が付いています。ただ、紛失時に電子マネーの利用停止手続きを行っていなければ「本人にも非がある」とみなされることもあり、どれだけ補償されるかはわかりません。

人気キャッシュレス決済アプリ5選

ここからは、数あるアプリ決済の中から人気の5つのサービスを紹介します。紹介するアプリ決済はすべてセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・ミニストップのコンビニで利用できるので、それ以外のメリットを比較してみてください。

 還元率クレカ決済その他
Paypay0.5~2%ポイント還元とクレカオートチャージはYahoo!カードのみ
LINEpay0.5~2%クレカはVISA LINE Payクレジットカードのみ
楽天pay1~1.5%楽天カードチャージでポイント二重取り可能
auPay0.5%不可クレカチャージでポイント二重取り可能
d払い1~1.5%・毎週金・土は3~6%ポイントバック・クレカ利用でポイント3重取りも可能

Paypay

Paypay

全国220万カ所以上で利用できるアプリ決済が、PayPayです。ヤフオクやPayPayモールといった、オンラインショップをよく利用する人におすすめします。

還元率実店舗:0.5~1.5% オンライン:1~2%(利用実績で変動)
クレカ決済
付与ポイントPayPayボーナス
チャージ方法現金・クレカチャージ(Yahoo!カードのみ)
その他ポイント還元はYahoo!カード利用のみ

LINEpay

楽天ペイ

LINEpayはアプリ決済に加え、割り勘や公共料金の請求書支払いまでが可能です。ラインユーザーなら、アプリから簡単に利用開始できます。

還元率0.5~2%(利用実績で変動)
クレカ決済△ VISA LINE PAYクレジットカードのみ
付与ポイントLINEポイント
チャージ方法現金のみ・クレカチャージは不可
その他ポイント還元はVISA LINE PAYクレジットカード保持ユーザーのみ

楽天pay

楽天ペイ

日頃楽天市場をよく使う、楽天カードを持っているなら楽天payがおすすめです。楽天スーパーポイントも、もらえるのは楽天カード利用時だけとまさに楽天ユーザーのためのアプリ決済だといえます。

還元率1~1.5%(楽天カード利用のみ)
クレカ決済
付与ポイント楽天スーパーポイント
チャージ方法クレカチャージ(楽天カードのみ)・現金チャージは不可
その他楽天カード以外のクレカ利用ではポイント還元なし

au PAY

au PAYならauユーザーには月額料金と同じPontaポイントがたまります。auが提供するうたパスやブックパスといったコンテンツ支払いにも利用できるので非常に便利です。

還元率0.5%
クレカ決済不可
付与ポイントPontaポイント
チャージ方法現金・クレカチャージ
その他auユーザーは三太郎の日にポイント還元率アップする場合も

d払い

d払い

ドコモユーザーなら携帯電話料金との合算払いも利用できるd払いが便利です。頻繁にキャンペーンが開催されるので、逃さず利用するとさらにお得に利用できます。

還元率実店舗:1.5% オンライン:1%
クレカ決済
付与ポイントdポイント
チャージ方法現金のみ・クレジットカードチャージは不可
その他毎週金・土はオンラインで3~6%ポイント還元(要エントリー)

ここまでさまざまなタイプのキャッシュレス決済があることを紹介しましたが、お得にポイントを貯められるという観点でみると、最もおすすめのものは後払い式のクレジットカード系といえます。

たとえばPayPayなどのスマホ決済を利用する際に、クレジットカードを紐付けしてそちらから利用金額を引き落としするようにしたら、PayPayでもクレジットカードでもポイントを得られるからです。

ポイントを多く貯めたい人は、このような二重取りができる方法を検討してみましょう。ただしクレジットカードに設定するよりも、チャージして利用する方がスマホ決済としてのポイント還元率が高いこともあります。どのようにするのが最もお得なのか、それぞれのサイトでしっかりと確認をしてみましょう。

キャッシュレスを上手に使いこなそう!

コンビニ大手3社をはじめ、スーパーやドラッグストア、ネットショッピングなどさまざまなところでアプリ決済が利用できるようになりました。スマホがあれば財布を持たずに買い物できる手軽さは、キャッシュレス決済の中でも特に魅力的です。

しかし、アプリ決済の種類は多く、使えるクレジットカードやもらえるポイントの種類やレートが違うことから、どれを利用するかは慎重に選ぶ必要があります。普段よく利用する店舗で使えるか、クレジットカード型かプリペイドカード型かなど、具体的に自分の使い方を振り返り、最もメリットの大きなものを選ぶようにしましょう。

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