自社の回線をもつ大手キャリアから、以下の新しい格安プランが誕生しました。
- ahamo(ドコモ)
- povo(au)
- LINEMO(ソフトバンク)
- 楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT Ⅵ)
今までのプランよりも大幅に料金が安くなっていることから、これらの申し込みを考えている人も多いのではないでしょうか。
今回、これら4つのプランを徹底的に比較したところ、それぞれ以下のような人におすすめであることがわかりました。
今回は、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルのそれぞれの特徴をまとめ、メリットや注意点、共通点や異なる点をわかりやすく解説しています。
ご自身にとってどのサービスが最もお得で快適に使えるのか、ぜひこの記事を参考に確かめてみてくださいね。
※この記事は、2021年6月時点の情報です。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルそれぞれのおすすめできる人
まずは、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの4つのプランが、それぞれどのような人におすすめできるのかをみてみましょう。
ahamo・・・毎月20GBまでのデータ量を使うドコモユーザー、かけ放題込みで安く使いたい人
ahamoがおすすめできる人は、以下のような人です。
【ahamo】
プラン | ahamo |
---|---|
月額料金 | 2,970円 |
月間データ容量 | 20GB |
5G対応 | 対応 |
通話料金 |
1回5分まで無料 (5分超過後は22円/30秒) |
通話オプション | 完全かけ放題:1,100円/月 |
家族割・セット割 |
なし (家族割の人数にはカウント) |
eSIM | 対応予定 |
テザリング | 無料 |
契約 |
オンライン 店舗(有料) |
サポート |
オンライン 店舗(有料) |
契約期間(違約金) | なし |
キャンペーン | なし |
ドコモの低容量プランには、「ギガライト」が既存のものとしてありますが、料金はahamoのほうが安く設定されています。
そのため、毎月20GBまでのデータ量を使うドコモユーザーには、基本的にahamoがおすすめです。
ただし、ギガライトで月のデータ使用量が3GB未満、かつドコモ光とのセット割や家族割が適用されている状態だと、ギガライトのほうが安くなるケースもありえますよ。
また、ahamoはpovo・LINEMOとは異なり、標準で1回5分までの通話が無料になる、かけ放題機能がついています。
povoやLINEMOに5分のかけ放題オプションをつけた金額で比較すると、ahamoが最安となるため、短時間のかけ放題を必要としている人にもahamoはおすすめです。
しかし、ahamoの申し込みやサポートは基本的にオンライン限定です。(申し込み・申し込み後の契約関連手続きのみ有料で店舗対応可)
そのため、申し込みや利用中のトラブル対処が自身でできる人、または誰かに手伝ってもらえる人でなくては、ahamoの契約は難しいかもしれません。
povo・・・毎月20GBまでのデータ量を使うauユーザー、データフリーを活用したい人
povoをおすすめできる人は、以下のとおりです。
【povo】
プラン | povo |
---|---|
月額料金 | 2,728円 |
月間データ容量 | 20GB |
5G対応 | 2021年夏対応予定 |
通話料金 | 22円/30秒 |
通話オプション |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
家族割・セット割 |
なし (家族割の人数にはカウント) |
eSIM | 対応 |
テザリング | 無料 |
契約 | オンラインのみ |
サポート | オンラインのみ |
契約期間(違約金) | なし |
キャンペーン | なし |
auで現在提供している低容量プランは、「ピタットプラン」です。
povoとピタットプランの料金を比べると、povoのほうが安いため、毎月20GBでデータ容量が足りるauユーザーにはpovoがおすすめですよ。
ただし、ピタットプランで毎月の使用データ量が1GB未満、かつ3人以上の家族割が適用されている場合の料金と比べると、povoのほうが高くなってしまうので注意しましょう。
また、povo特有のオプションに、1回220円で使用できる「データ使い放題24時間」というデータフリートッピングがあります。
データ使い放題24時間を使用すれば、24時間データ消費なしですべての通信ができるようになるため、「この日はたくさんデータを使う」という日がある人にもおすすめですよ。
なお、povoはauショップなど店舗での申し込みや、サポートを受けられません。
そのため、身近に手伝ってくれる人がいない限り、すべて自身で問題解決できる人でなくては、povoをあまりおすすめできません。
LINEMO・・・毎月20GBまでのデータ量を使うソフトバンクユーザー、LINEをよく使う人
LINEMOをおすすめできる人は、以下のような人です。
【LINEMO】
プラン | LINEMO |
---|---|
月額料金 | 2,728円 |
月間データ容量 | 20GB |
5G対応 | 対応 |
通話料金 | 22円/30秒 |
通話オプション |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
家族割・セット割 | なし |
eSIM | 対応 |
テザリング | 無料 |
契約 | オンラインのみ |
サポート | オンラインのみ |
契約期間(違約金) | なし |
キャンペーン |
・乗り換えで10,000円キャッシュバック ・かけ放題オプションが1年間無料 |
LINEMOとソフトバンクの低容量プラン「ミニフィットプラン+」の料金を比較すると、LINEMOのほうが安く設定されています。
そのため、ソフトバンクユーザーで月間の必要データ量が20GB以下である人は、LINEMOがおすすめですよ。
ただし、月のデータ使用料が1GB未満で、ソフトバンク光などとのセット割が組める場合だと、ミニフィットプラン+のほうが毎月の料金が安くなります。
固定回線を契約している人は、セット割の有無に注意しましょう。
またLINEMOは、LINEアプリでのメッセージや通話(ビデオ通話も含む)に、データを使わない「LINEギガフリー」機能が標準でついています。
さらに2021年秋からは、一部のLINEスタンプが使い放題になる「LINEスタンププレミアム」がポイント還元で実質無料になるため、LINEをよく使う人にもLINEMOは大変おすすめです。
なお、LINEMOはソフトバンクショップなど店舗での申し込みや、サポート受付を行っていません。
LINEMOを契約するのであれば、オンライン上で申し込みから利用中のトラブル対処までを自身で行えるか、ほかの人を頼れるかも考慮しましょう。
楽天モバイル・・・楽天回線エリア内・コスパ重視・20GBを大きく超えて通信したい人
楽天モバイルは、以下のような人におすすめできるプランです。
【楽天モバイル】
プラン | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
---|---|
月額料金 |
【〜1GB】0円 【〜3GB】1,078円 【〜20GB】2,178円 【20GB以上】3,278円 |
月間データ容量 |
無制限 (パートナー回線エリアだと5GB) |
5G対応 | 対応 |
通話料金 |
アプリ使用で無料 (アプリ不使用時22円/30秒) |
通話オプション | なし |
家族割・セット割 | なし |
eSIM | 対応 |
テザリング | 無料 |
契約 |
オンライン 店舗 |
サポート |
オンライン 店舗 |
契約期間(違約金) | なし |
キャンペーン |
・プラン料金最大3ヶ月間無料 ・乗り換えで20,000円分ポイント還元 ・Rakuten Hand(端末)購入で19,999円分ポイント還元 |
楽天モバイルでまず重要なのが、利用する場所が楽天モバイルの自社回線エリア内かどうか、という点です。
楽天モバイルは自社回線エリアがまだ日本全国に広がっていません。
エリア外の利用だと、月間データ容量が無制限から上限5GBまで大幅に減少してしまいます。
そのため、自社回線エリア外だと楽天モバイルは割高なプランです。
しかし自社回線エリア内であると、ahamo・povo・LINEMOの上限である月間20GBを大きく超える通信を、3,278円という破格の月額料金で利用できる、最もコストパフォーマンスが高いプランです。
まずはahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの概要を総まとめ!
今回ご紹介している4プランのうち、ahamo・povo・LINEMOはスマホ3大キャリアと呼ばれる、ドコモ・au・ソフトバンクが提供する格安プランです。
この3大キャリアは、今までプラン料金が高すぎるといわれていました。
そこで、総務省の働きかけもあり、2021年春から格安SIMに匹敵する格安プランの提供を開始しました。
ahamo・povo・LINEMOは大手キャリアの自社回線を余すことなく使えるため、回線を借りて提供する格安SIMよりも、速度や安定性に優れています。
なお、これら3つの格安プランはオンラインのみの受付、サポート対応となっており、店舗では取り扱っていません。(ahamoのみ有料で可能)
申し込みから解約まですべて自分でやらなければならないから、スマホでの操作や手続きに慣れている人向けのプランだね。
また、楽天モバイルは大手3社に対抗するべく生まれた第4の自社回線をもつキャリアです。
サービス開始当初から、破格の料金設定が話題になっていました。
ここで、この4つのプランについて、概要の比較を行ってみましょう。
【プラン概要比較】
プラン | ahamo | povo | LINEMO |
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
【〜1GB】0円 【〜3GB】1,078円 【〜20GB】2,178円 【20GB以上】3,278円 |
月間データ容量 | 20GB | 20GB | 20GB |
無制限 (パートナー回線エリアだと5GB) |
データ繰り越し | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
平均速度 | 85.29Mbps | 61.33Mbps | 41.47Mbps | 26.74Mbps |
制限時速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 都市部とその近郊 |
5G対応 | 対応 | 2021年夏対応予定 | 対応 | 対応 |
通話料金 |
1回5分まで無料 (5分超過後は22円/30秒) |
22円/30秒 | 22円/30秒 |
アプリ使用で無料 (アプリ不使用時22円/30秒) |
通話オプション | 完全かけ放題:1,100円/月 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
なし |
家族割・セット割 |
なし (家族割の人数にはカウント) |
なし (家族割の人数にはカウント) |
なし | なし |
キャリアメール | なし | なし | なし | なし |
eSIM | 対応予定 | 対応 | 対応 | 対応 |
テザリング | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
契約 |
オンライン 店舗(有料) |
オンラインのみ | オンラインのみ |
オンライン 店舗 |
サポート |
オンライン 店舗(有料) |
オンラインのみ | オンラインのみ |
オンライン 店舗 |
契約期間(違約金) | なし | なし | なし | なし |
キャンペーン | なし | なし |
・乗り換えで10,000円キャッシュバック ・かけ放題オプションが1年間無料 |
・プラン料金最大3ヶ月間無料 ・乗り換えで20,000円分ポイント還元 ・Rakuten Hand(端末)購入で19,999円分ポイント還元 |
ahamo・povo・LINEMOの3つのプランは、月間データ容量が20GBまでと上限があります。
その点楽天モバイルは、月間データ容量が無制限と3つのプランに比べて優れていますね。
ただし、楽天モバイルは自社回線のエリアがまだ日本全国に行き届いておらず、自社回線エリア外だと月間データ容量が5GBまでと小容量です。
ahamo・・・ドコモの格安20GBプラン
ahamoはドコモが提供している格安プランで、月間データ容量は20GBまでです。
月額料金はpovo・LINEMOと比べて高めの設定ですが、1回5分の無料通話が標準でついています。
povo・LINEMOで1回5分の無料通話を利用するには、有料のオプションに加入する必要があり、オプション加入後の料金で比べると、これら2プランはahamoよりも月額料金が高くなってしまいます。
povo・・・auの格安20GBプラン
povoはauの格安プランで、月間データ量は20GBです。
月額料金はLINEMOと同じ2,728円ですが、povoの大きな特徴は「トッピング」と呼ばれる必要な機能だけを選んで追加できる契約スタイルです。
そのトッピングのなかでもpovo特有のものは、「データ使い放題24時間」でしょう。
1回220円の料金を支払うと、そこから24時間データが使い放題になります。
使い放題のあいだは、月間データ容量の20GBから消費されないよ!
ピンポイントでデータをたくさん使いたい日がある場合に便利ですね。
LINEMO・・・ソフトバンクの格安20GBプラン
LINEMOはソフトバンクの格安プランで、月間データ容量の上限はahamo・povoと同じ20GBです。
LINEMOには標準で「LINEギガフリー」という機能がついており、LINEのアプリで行うメッセージや通話(ビデオ通話も含む)などの操作に、一切データを消費しません。
また2021年秋以降に、一部のLINEスタンプが使い放題になる「LINEスタンププレミアム」が、実質無料になる特典も開始される予定です。
楽天モバイル・・・革新的なサービスを展開する第4のキャリア
楽天モバイルは、毎月の利用データ量に応じて月額料金が上昇していく従量課金制のプランです。
しかし、月間データ容量に上限はなく、最終的にはどれだけ使っても3,278円が上限となります。
ahamo・povo・LINEMOの20GBよりも多くのデータ容量を使う場合は、割安だね。
また、月の使用データ量が20GB以下の場合も、月額料金がahamo・povo・LINEMOより安くなるので、あまりデータを使用しない場合にもコストパフォーマンスが高いでしょう。
ただし、月間データ容量が無制限になるのは楽天モバイルの自社回線エリアで使用した場合のみです。
自社回線エリア外だと上限が5GBに下がってしまい、割高になってしまう点に注意しましょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通するメリット
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルには、以下5つの共通するメリットがあります。
キャリアの既存プランや、格安SIMに使いづらさを感じる場合は、上記のメリットに魅力を感じるかを確かめてみましょう。
大容量プランを格安で契約できる!
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの最大のメリットは、大容量データを格安で契約できるという点です。
ahamo・povo・LINEMOを提供しているドコモ・au・ソフトバンクには、既存の大容量プランがありますが、実際にどのくらいの料金差があるのかを比較してみました。
【料金比較】
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
プラン | ahamo | ギガホ プレミア | povo | 使い放題MAX 4G | LINEMO | メリハリ無制限 | |
月額料金 | 2,970円 | 7,205円 | 2,728円 | 7,238円 | 2,728円 | 7,238円 |
【〜1GB】0円 【〜3GB】1,078円 【〜20GB】2,178円 【20GB以上】3,278円 |
月間データ容量 | 20GB | 60GB | 20GB | 無制限 | 20GB | 無制限 |
無制限 (パートナー回線エリアだと5GB) |
このように、大手3キャリアの大容量プランは月額料金が7,000円台ですが、格安プランは3,000円前後と約4,000円も毎月安くなっています。
なお、毎月20GB以上を使う人は、無制限プランもあわせて検討してみましょう。
高速のキャリア回線で通信できる
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、すべて自社回線をもつキャリアから提供されているプランです。
料金は格安でも利用する回線は高速のキャリア回線であるため、速度やつながりやすさにも優れていますよ。
料金面で競合となる格安SIMは、自社回線ではなくドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りて提供されています。
使用できる回線の規模が制限され、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルよりも、速度が遅くなりやすいでしょう。
速度制限にかかっても中速をキープ
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、速度制限中の速度が比較的速めであることも特徴です。
制限中の速度は1Mbpsで、オンラインゲームなど高速通信を必要とする用途には厳しいものの、以下のような作業であれば十分できます。
ahamo・povo・LINEMOの場合は、月間20GB以上のデータの使用、楽天モバイルの場合は自社回線エリア外で5GB以上データを使用すると速度制限になります。
手数料・違約金が一切かからない
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの4つのプランには、契約時の手数料や違約金が一切かかりません。
【他社格安SIM・3大キャリアの違約金一覧】
ドコモ | 最大10,450円 |
---|---|
au | 最大10,450円 |
ソフトバンク | 最大26,950円 |
UQモバイル | 最大10,450円 |
ワイモバイル | 最大10,450円 |
気軽に乗り換えをしやすく、自身に合っているかどうかを実際に契約してみて確かめることが可能です。
テザリングが無料
スマホをWiFiルーターとして使えるテザリング機能は、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルすべてで無料です。
そのため、外出先でインターネット環境が必要な人でもモバイルWiFiを契約する必要なく、パソコンやタブレットを利用できます。
ただし、テザリングで利用したデータはスマホの月間データ容量から消費されていくので、通信制限にならないよう使いすぎに注意しましょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通する注意点
つづいて、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルに共通する注意点は、以下のようなものが挙げられます。
まだはじまって間もないプランなので、今後変わっていく可能性もありますが、自身の用途に影響がないかを契約前に確認しておきましょう。
キャリアメールが使えない
ドコモの「〇〇@docomo.ne.jp」、auの「〇〇@ezweb.ne.jp」など、契約キャリアから付与されるキャリアメールが利用できません。
これは、「ドコモユーザーがahamoへ」など、同じキャリアの格安プランにプラン変更をした場合も同様です。
プラン変更と同時に、今までのキャリアメールが使用不可になります。
GmailやYahoo!メールなど、フリーメールを登録すれば格安プランでもメールを利用できます。
しかし、登録サービスでの情報変更やメールアドレス変更のお知らせなど、手間がかかる可能性もあるので注意しましょう。
3大キャリアほど手厚いサポートは受けられない
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、サポート体制にやや弱点があるといえます。
というのも、格安プランは基本的に店舗での受付やサポートを行っていません。
povo・LINEMOはオンラインのみ、ahamoは店舗でのサポートが1回3,300円の有料です。
そのため、申し込みの手続きや利用中のトラブルに、自身で対応できる人でなくては利用に差し支えがあるかもしれません。
ただし、楽天モバイルは唯一無料で店舗でのサポートを受けられます。
とはいえ店舗数が限られているため、ドコモ・au・ソフトバンクのように、どこにでもショップが見つかるわけではないことに注意しましょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの異なる部分を比較!
ここでは、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの月額料金や提供エリア、取り扱い端末など、一つひとつをピックアップしてその違いを比較してみました。
どのプランも従来のプランより安く利用できることが共通点ですが、そのなかでもさまざまな違いがあります。
その違いによって、自身に合ったプランが変わってきますよ。
月額料金の比較
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、自社回線をもつキャリアのプランとして格安であることが共通点ですが、細かい月額料金は異なります。
【月額料金比較】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
【〜1GB】0円 【〜3GB】1,078円 【〜20GB】2,178円 【20GB以上】3,278円 |
なお、povoとLINEMOにはかけ放題が標準でついておらず、オプションとして追加するかたちです。
かけ放題が欲しい場合は、上記より月額料金が高くなる点に注意しましょう。
また、楽天モバイルはほかの3プランとは異なり、使ったデータ量に応じて月額料金が増えていく従量課金制のプランを採用しています。
ahamo・povo・LINEMOの月間データ容量である20GB以上を使用しても、楽天モバイルは3,278円です。
20GB以下でもほか3プランより安く、コストパフォーマンスでは楽天モバイルが最も優れているといえるでしょう。
これらをまとめると、それぞれのプランは以下のような人におすすめです。
サービス提供エリアの比較
サービス提供エリアの広さで一歩出遅れているのは、楽天モバイルです。
ahamo・povo・LINEMOについては、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの回線が利用でき、日本全国広い地域でつながります。
しかし、楽天モバイルはまだ自社回線でのサービスを提供しはじめたばかりなので、現状都市部とその近郊のみに自社回線エリアが限定されます。
楽天モバイルの自社回線エリア外は、auの回線を借りて提供されるパートナー回線エリアとなり、格安SIMのように速度が安定しないこともあるようです。
なお、楽天モバイルは順次自社回線エリアを拡大させており、2021年の夏頃までには人口カバー率が96%になると予定を発表しています。
月間データ量の比較
月間データ容量はahamo・povo・LINEMOが同じ20GBまで、楽天モバイルが大きく差をつけ無制限です。
【月間データ容量比較】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
月間データ容量 | 20GB | 20GB | 20GB |
無制限 (パートナー回線エリアだと5GB) |
ただし、楽天モバイル無制限で利用できるのは自社回線エリアで利用した場合のみ。
自社回線エリア外だと、最大5GBまでと大きく容量が下がってしまいます。
そのため、利用場所によっては楽天モバイルが最もデータ容量が少なくなることに注意しましょう。
なお、povoでは「データ使い放題24時間」という1回220円のトッピングを追加することで、24時間だけデータ利用上限が無制限になります。
速度の比較
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの4プランは、どれも自社回線を利用している回線です。
通信速度においては十分以上といえるでしょう。
【速度比較】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
下り平均速度 | 85.29Mbps | 61.33Mbps | 41.47Mbps | 26.74Mbps |
上り平均速度 | 13.37Mbps | 10.83Mbps | 11.64Mbps | 16.03Mbps |
上記のとおり、最も速度が速いのはahamoの85.29Mbpsです。
一番速度が遅い楽天モバイルの26.74Mbpsでも、YouTubeの高画質再生などは問題なくこなせるでしょう。
かけ放題・通話料金の比較
かけ放題や通話料金の仕様については、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで大きく異なります。
【かけ放題・通話料比較】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
通話料金 |
1回5分まで無料 (5分超過後は22円/30秒) |
22円/30秒 | 22円/30秒 |
アプリ使用で無料 (アプリ不使用時22円/30秒) |
通話オプション | 完全かけ放題:1,100円/月 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 |
なし |
そもそも標準でかけ放題がついているのが、ahamoと楽天モバイルの2つです。
ただし、ahamoのかけ放題は1回5分までの短時間であり、それ以上の完全無制限かけ放題は有料オプションが必要になります。
一方の楽天モバイルは、電話アプリ「Rakuten Link」を使って発信すれば、標準で完全無制限かけ放題です。
povo・LINEMOはそのままだと22円/30秒の通話料金がかかってしまうため、かけ放題を利用するにはオプションの追加が必須です。
キャンペーン内容の比較
申し込みのキャンペーンが最も充実しているのは楽天モバイルで、頻繁にポイント還元や料金の割引を実施しています。
還元額や割引額が数万円単位になることも珍しくありません。
キャンペーンを重視する場合は、楽天モバイルがおすすめですよ。
【現在のキャンペーン】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
キャンペーン | なし | なし |
・乗り換えで10,000円キャッシュバック ・かけ放題オプションが1年間無料 |
・プラン料金最大3ヶ月間無料 ・乗り換えで20,000円分ポイント還元 ・Rakuten Hand(端末)購入で19,999円分ポイント還元 |
セット購入できる端末の比較
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルいずれかのプランに乗り換えると同時に、スマホも新しく購入したい場合、取り扱っている機種が一番豊富であるのは楽天モバイルです。
【セット購入対象機種】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
取り扱い機種数 |
・iPhone:1機種 ・Android:2機種 |
なし | なし |
・iPhone:5機種 ・Rakutenオリジナル(Android):4機種 ・Android:16機種 |
利用者の多いiPhoneも楽天モバイルであれば、最新の「iPhone 12シリーズ」の取り扱いがあります。(ahamoは「iPhone 11」のみ)
とはいえ、実際はセット購入でなくても別途SIMフリー端末を購入しておけば問題ないため、そこまで大きな差にはなりません。
オプションや独自サービスの比較
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルそれぞれの、オプションや独自サービスについては以下のとおりです。
【オプション・独自サービス】
プラン | ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
オプション 独自サービス |
・完全かけ放題:1,100円/月 ・データチャージ1GB:550円/回 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 ・データ使い放題24時間:220円/回 ・データチャージ1GB:550円/回 |
・1回5分かけ放題:550円/月 ・完全かけ放題:1,650円/月 ・データチャージ1GB:550円/回 ・LINEギガフリー ・LINEスタンププレミアム(2021年秋以降) |
・データチャージ1GB:550円/回 |
特徴的であるのは、povoのデータ使い放題24時間と、LINEMOのLINEギガフリー・LINEスタンププレミアムです。
24時間データが使い放題になったり、LINEのメッセージや通話にデータを消費しなかったりと、用途によってはとても便利な内容といえます。
これらに魅力を感じるかどうかが選択の基準になるでしょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルに関するよくある質問
最後に、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルに関するよくある質問と、その回答をまとめました。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルはこれまでのプランと何が違う?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、キャリア回線の安定性と料金の安さを両立させた、スマホの新しい格安プランです。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの既存プランと比べると料金が安く、格安SIMと比べると通信速度や安定性に優れています。
これら格安プランが提供されはじめたのは、総務省からの通信料を安くするよう各キャリアに働きかけがあったため、というのが理由のひとつです。
上記を含めたより詳しい内容は、『まずはahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの概要を総まとめ!』で解説しています。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通するメリットは?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通するメリットは、以下の5つです。
料金面でのメリットも目立ちますが、自社回線で通信速度が安定している、速度制限が厳しくない点も注目です。
これらメリットの詳細については、『ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通するメリット』を確認してみましょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通する注意点は?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通する注意点は、以下の2つです。
格安プランに乗り換えると、キャリアメールの代わりに、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールに移行しなくてはなりません。
また、店舗でのサポートは原則受けられないため、申し込みやトラブル対処を自身でオンラインから行う必要があるでしょう。
詳細については、『ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルで共通する注意点』にて解説しています。
格安プランを契約して支障がないかを、事前に確認しておきましょう。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルはそれぞれどんな人におすすめ?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルがおすすめできるのは、それぞれ以下のような人です。
料金自体はほぼ横並びですが、かけ放題やデータフリーなど、プランそれぞれの特徴に魅力を感じるかどうかで選択しましょう。
ただし楽天モバイルの場合は、月間データ容量とそれにともなうコストパフォーマンスの高さは、利用場所が楽天モバイルの自社回線エリア内であるかどうかで大きく変わります。
自社回線エリア内であれば、4プラン中最もコストパフォーマンスが高いプランですが、エリア外の場合はほか3プランのほうがおすすめです。
これらおすすめの根拠となる内容や、各プランの概要は、『ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルそれぞれのおすすめできる人』にまとめています。
まとめ
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、格安SIM並みの月額料金で安定した自社回線が使える格安プランです。
それぞれのプランは以下のような人におすすめだといえます。
月額料金についてそこまで大きな差はありませんが、実際に必要とするデータ量や必要な機能などを基準に、最適なプランを選びましょう。