みなさんはETCカードを利用していますか?秋の行楽シーズンやキャンプ・スキー・スノーボードといった外出で高速道路を使う人も増えるでしょう。ETCを選ぶ際の基準やおすすめのポイントをまとめたので、ETCカード選びの参考にしてみてください。
個人向けのETCカードとは?
引用:公式サイト
個人向けのETCカードには2つの種類があります。それは「クレジットカードに付帯するETCカード」と「ETCパーソナルカード」です。
個人向けETCカードの2つの種類
- クレジットカードに付帯するETCカード
- ETCパーソナルカード
上記のETCカードはそれぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
クレジットカードに付帯するETCカードとは?
クレジットカード会社発行のETCカードは、クレジットカードに付帯する形で発行されます。ETCカードだけ単独で作ることはできません。したがって、ETCカードの作り方としては、まずクレジットカードの申し込みをしましょう。そして、その申込書(申込画面)の最後の方に記載されている「ETCカードも利用する」という部分で手続きをすることになります。
クレジットカードによって年会費の有無が変わったり、ETCカードの発行枚数が変わったりします。クレジットカードの年会費が無料だからと言って、ETCカードも年会費が無料であるとは限らないので注意しましょう。
ETCパーソナルカードとは?
ETCパーソナルカードはNEXCO各社が取り扱っているETC専用のカードです。ですので、クレジットカードを持っていなくてもETCカードを発行することができます。
このETCパーソナルカードはデポジットという保証金を支払う必要があり、ETCの利用可能金額はこのデポジットによって定められます。
高速道路6会社が共同発行している「ETCパーソナルカード」は、クレジットカード会社による与信審査に代えてお客さまからデポジット(保証金)を預託していただくことにより発行しています。
ETC総合情報ポータルサイト-よくある質問
お客様が有料道路をご利用できる限度額は、デポジット額の80%までです。
ご利用料金がデポジット額の80%を超過すると、一時的にご利用を停止させていただきますので、デポジット額をお決めいただく際は、余裕を持った設定をおすすめいたします。
ETCパーソナルカード Webサービス-ETCパソカとは
デポジットの計算方法は月の平均利用金額を4倍することでデポジットの金額を確かめることができます。
このようにETCパーソナルカードは発行が簡単ですが、その分制約がかかってしまうのです。
それぞれのETCカードを発行する方法
引用:公式サイト
クレジットカードに付帯するETCカードの発行方法
クレジットカードに付帯するETCカードの場合は、まずクレジットカードに申し込む必要があります。カード発行会社のWebサイトなどから申し込みを行います。
運転免許証やパスポート、保険証など本人確認書類や引き落とし先に設定する銀行口座が必要なので予め用意しておきましょう。
申込みの際に注意が必要なのが、ETCカードの発行にチェックをすることです。多くのカード会社はクレジットカードの申し込みのタイミングでETCカードなどの追加カードの発行を希望するかどうか聞かれます。
引用元:三井住友カード
また、すでにクレジットカードを持っている人は、各カードの会員専用ページからETCカードの申し込みを行うことができます。
ETCパーソナルカードの発行方法
ETCパーソナルカードの場合は、利用申込書を記入・郵送し、デポジット振込依頼の内容を確認してからコンビニや郵便局で振込をしてください。その後カードが郵送されてきますが、おおむね手続きには2週間ほどかかります。
郵送先:ETCパーソナルカード事務局
〒216-8520 ETCパーソナルカード事務局 宛
ETCパーソナルカードWebサービス-パソカの申込について
こちらも申し込みの際には本人確認書類が必要となるので用意しておきましょう。
結局どちらがおすすめなの?
おすすめなのはやはり「クレジットカードに付帯するETCカード」でしょう。
ETCパーソナルカードは利用金額に制限があり、余裕があると言っても、使い勝手が悪いです。
また、クレジットカードに付帯するETCカードの多くは、ETCマイレージに加え、ETCの利用料金でポイントがたまります。
ETCパーソナルカードではETCマイレージのポイントがたまるだけなので、よりお得にETCを利用できるクレジットカードに付帯するETCカードの発行をおすすめします。
ETCマイレージとは?
登録したETCカードの利用料金に応じてポイントが貯まるサービスのことです。たまったポイントは還元額(無料通行分)に交換して、通行料金の支払いに充当することができます。インターネットか郵送にて登録が可能です。
ETCカードが付帯するクレジットカードのメリット
引用:公式サイト
ETCカードを手に入れる方法は先述した2つの方法がありますが、もし年会費無料でETCカードを作りたければ、クレジットカード付帯のETCカードを選択するしかありません。ETCカードが付帯しているクレジットカードを作るメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?以下で詳しく見ていきます。
ETCカードのメリット
- ガソリン代などのポイント還元が受けられる
- 他の出費とも合わせて明細確認ができる
- 付帯サービスが充実している無料クレジットカードもある
ガソリン代などのポイント還元が受けられる
クレジットカード付帯のETCカードを使って高速道路を利用した場合、利用料金はカードで支払われます。ほとんどのクレジットカードでは、ポイントプログラムを採用しており、高速道路を利用すればするほどより多くのポイントを獲得できます。
そしてETCの親カードを使ってショッピングをしたものと合算してポイントがたまります。例えば、ガソリンスタンドで給油する際にETCカードを発行したカードで支払いをすれば、ガソリン代分もポイントに反映されます。カー用品店も大手中心にカード支払いに対応しているでしょう。特に高速道路をよく利用する方は、買い物とETCの使用を一つのカードに集約することで、効率よくポイントが貯められるのです。
カード利用によって得られたポイントは、カード会社によっていろいろな活用法が用意されています。1ポイント=1円のように買い物のときに使えるものもあれば、景品と交換できるカードもあります。またマイルプログラムのようなほかのポイントに移行できるものも見られます。
さらにETCカードを使うと、ETCマイレージも獲得できます。これは、ETC通行料金の支払金額に応じて10円当たり1ポイント付与されるサービスです。ETCマイレージサービスを利用するためには登録手続きが必要ですが、登録料だけでなく年会費も無料なので気軽に入会できるでしょう。ETCマイレージに登録しておけば、ダブルでポイントを獲得できてお得です。
他の出費とも合わせて明細確認ができる
クレジットカード会社では毎月明細書が発行されます。明細書には「どこで」「何を買うために」「どのくらいお金を使ったか」の内訳が記載されています。つまりカード決済で買い物をしていれば、この明細書を家計簿のように利用できるため、毎月の支出管理が簡単になるでしょう。また最近ではWebで明細書を確認できるカード会社も増えてきています。パソコンやスマホを使って、ほぼリアルタイムで明細を確認できるサービスもあります。お金の使い方をこまめに振り分けることができれば、「先月使い過ぎたから今月は節約志向でいこう」といった反省もできますし、無駄遣いを抑制できるでしょう。
付帯サービスが充実している無料クレジットカードもある
クレジットカードの中にはただショッピングの支払いだけでなく、いろいろな特典を設けているものも少なくありません。年会費無料のカードであっても、付帯サービスが充実している種類も出てきています。
例えば優待サービスがあります。優待店や提携店舗でカードを利用すると、通常よりも何倍のポイントが付与されたり、優待価格でサービス利用できたりします。ネットショッピングをする際、カード会社のサイトを経由すると何倍ものポイントがもらえるカードもあります。中には10倍、20倍のポイントがもらえるキャンペーンを実施しているところもあり、これを見逃す手はありません。
また、付帯保険が充実しているカードもあります。「海外旅行で事故に巻き込まれけがをした」「急病になって現地の病院で治療した」といった場合には、保険金が下りるので安心です。その他にはショッピング保険を設けているものもあります。これは、「カードで購入した商品を一定期間内で破損させてしまった」「盗難に遭ってしまった」などの場合に補償されるサービスのことです。
ほかにもクレジットカードオリジナルの付帯サービスを設けているところも少なくありません。自分のライフスタイルにあった付帯サービスが付いているかどうか、カード選びをするときにチェックしてみるといいでしょう。
ETCカードのおすすめ基準は「年会費」と「付帯サービス」と「還元率」
引用:公式サイト
まずは、ETCカードの選び方の基準から見ていきましょう。ポイントは3つあります。年会費の度合い、付帯サービスの充実具合、ポイント還元率の高低(またはあるなし)です。それぞれの項目について順番にチェックしてみましょう。
ETCカードを選ぶポイント
- 年会費が無料または安いか
- その他サービスは充実しているか
- ポイント還元率は高いか
年会費が無料 or 安いものを選ぶ
ETCカードの中でも、年会費の度合いは異なります。クレジットカード会社発行のものには、
- 年会費無料のカード
- 条件ありで年会費無料になるカード
- 年会費有料のカード(安いものと高いものあり)
があります。また発行手数料も有料のものと無料のものがあります。このうちどれを選ぶかといえば、もちろん年会費が無料か安いものを選ぶ方がよいでしょう。加えて発行手数料がかからないものの方がおすすめです。
せっかくETCカードを作っても、全く、あるいはほとんど利用しないという人もいるようです。そのような人は、年会費も発行手数料も無料でないと割に合いません。
最近は、クレジットカードの年会費も付帯ETCカードの年会費も無料、発行手数料も無料というものが増えています。そのようなETCカードを選べば、間違いなく家計の節約になるでしょう。
条件ありで年会費が無料になるETCカードの場合、よくあるのは「年に1回でも使えば翌年は無料になる」というものです。ETCカードを定期的に使うのであれば、この種類を選んでおくのもよいかもしれません。
一方、ETCパーソナルカードの場合、年会費は1枚当たり1,257円(税込)です。加えてデポジット(保証金)が必要になります。有料道路の利用見込額を5,000円単位で切上げた額の4か月分が、デポジット金額です。
・お申込みの際に、平均利用月額(有料道路の月平均利用額)をご申告いただきます。
・平均利用月額を5千円単位で切り上げた額を4倍した額をデポジットとして預託していただきます。
・カード発行後は、実際のご利用実績に応じてデポジットの増額をお願いすることがあります。
ドラぷら-ETCカードについて
デポジットは、解約時には返却されます。それでも、最初に高額のお金を預けることには違いありません。初期費用がある程度必要なことは検討材料にすべきでしょう。
サービスが充実しているクレジットカードを選ぶ
「クレジットカード会社発行のETCカードを選ぶ」ということは、そのまま「クレジットカードを選ぶ」ということとイコールです。したがって、ETCカードのサービス内容と同時にクレジットカードのサービスについてもリサーチしておくことが、クレジットカード付帯ETCカードを選ぶ重要なポイントです。
まず車を所有する人にとってガソリン代の節約になるカードは、利用価値があるでしょう。ガソリンスタンド系のカードでは、ガソリン代が値引きされるものがあります。
次に、旅行傷害保険やレンタカー割引優待などのサービスが付いているケースがあります。また特定のお店で使うとポイントがたまりやすくなるものもあります。 中には年会費無料であっても付帯サービスが充実しているものもあるようです。ETCカードを作る前には、クレジットカードのサービス内容をしっかりチェックし、自分の生活にマッチするものを選びましょう。
ポイント還元率が高いカードを選ぶ
クレジットカード付帯ETCカードを作る場合に気をつけたいのが、ポイント還元率の高さです。高いポイントが与えられるものの中には、カード利用で通常の倍というものもあります。車の利用が多い方ほど、還元率が高い方がお得ですね。
反対にETCカードの利用でポイントが全く受け取れないものを選んでしまうと、ETCカードを月5,000円使う人と月50万円使う人にメリットの差がなく、使う金額が多い人ほど損をすることに。ETCカードでばっちりポイントを獲得しようと思っている人には、ポイント還元率が高いカードを選ぶことをおすすめします。
おすすめのETCカードを紹介
引用:公式サイト
ETCカードを選ぶポイントがわかったところで、具体的にどんなカードを作ればいいのか知りたい方も多いでしょう。そこで「これはなかなかよさそう」というETCカードを発行できるクレジットカードを紹介します。必ずこの中から作らなければいけないというわけではありませんが、有力な候補であることは確かです。ぜひ参考にしてください。
年会費無料のおすすめETCクレジットカード
引用:公式サイト
「年会費無料のETCカードが欲しい。でもどれにすればいいかわからない……」という人も少なくないのではないでしょうか。ここではインターネットを中心に評判の高いETCカードをいくつかピックアップしてみました。カード選びに迷った場合には、以下のカードの中から候補を絞り込んでみるといいでしょう。
JCB CARD W
「JCB CARD W」の特徴は、「年会費永年無料」「ポイント還元率1%」「優待店での利用でポイント最大10倍」などです。このJCB CARD WのETCカードをETCスルーカードと称します。料金所をスルー(through)できるカードというわけです。
ETCスルーカードには、
- 年会費・手数料無料、家族カードにも発行できる
- クレジットカードポイントだけではなく、ETCマイレージも貯まる
などの特徴があります。
・JCBカード1枚に対して、ETCスルーカードは1枚のみの発行となります。
・JCBカードを切替中の会員の方は、切替後のカードがお手もとに到着するまではお申し込みできません。
VIASOカード
「VIASOカード」は、年会費永年無料のクレジットカードです。このカードには「オートキャッシュ機能」が付いています。これは、貯まったポイントを自動的に現金に戻してくれるというもの。ポイントがポイントのままでは利用できる対象も限られますが、現金になれば何にでも使えるでしょう。
VIASOカードのETCカードは、年会費無料であるほか、ポイントが通常のカード利用の2倍付いて、還元率にすると1%となっています。ETCカードでポイントを多く貯めようという方には、イチ押しのカードと言えるでしょう
三井住友カードナンバーレス
「三井住友カードナンバーレス」は初年度年会費が無料で、対象店舗ではVポイントが最大5%付与されます。三井住友カードの魅力は、Vポイントの交換先がいろいろあることです。景品交換や他社ポイントへの交換など、複数の使い道が用意されています。
三井住友ETCは、年会費が条件付きで無料となります。条件とは「年1回以上カードを利用して、料金所を通過すること」です。高速道路を普段使う方にとっては当然クリアできる条件ですが、もしも一度もETCカードを利用していないと、翌年は年会費550円(税込)が発生するので留意してください。
三井住友カード プラチナ会員(三井住友カード プラチナプリファードは除く)の方は、ETCカードご利用の有無にかかわらず、年会費は無料となります。
プラスの情報として、発行が最短翌営業日となっています。「すぐにでもETCカードを入手したい」という方にはぴったりのカードといえそうです。そして、家族カードにも発行可能、クレジットカードポイントとETCマイレージが同時に貯まるなど、メリットも充実しています。
楽天カード
「楽天カード」は年会費永年無料です。それでいてポイント還元率は1%ですから、利用する価値のあるカードであると言えるでしょう。また、楽天市場や楽天サービスをクレジットカードで利用すると、ポイント還元率が上がります。
楽天ETCカードは残念ながら年会費が有料で、550円(税込)です。ではなぜ楽天ETCカードがおすすめなのでしょうか。実は楽天ETCカードの場合、楽天PointClubのランクがダイヤモンド、プラチナなら年会費が無料になるのです。
また、楽天カードの上位ステータスであるゴールドカードやプラチナカードを持っていても無料になります。したがって「楽天サービスや楽天指定のお店をよく利用する」or「上位カードを持っている」という方であれば、楽天ETCカードを選択しても損ではありません。
楽天カードを楽天ゴールドカードまたは楽天プレミアムカードにカードを切り替えされた場合、すでに楽天ETCカードをお持ちの方はお手持ちのETCカードを引き続きご利用いただけますが、カードの切り替わるタイミングによってはETCカードの年会費がかかる可能性がございます。なお、カードの切り替えとETCカードの同時申し込みはできませんので、切り替えたカードがご自宅に到着後、楽天e-NAVIよりETCカードをお申し込みください。
そして何より、ETCカード利用でもポイント還元率は1%です。少額の通行料金でも楽天ポイントが貯まる、使えるカードと言えるでしょう。
イオンカードセレクト
イオンETCカードのもとになるイオンカードセレクトは、イオンをよく利用する方に向いたクレジットカードです。イオングループでのときめきポイントアップなどの特典があります。
イオンETCは、年会費・発行手数料ともに無料で、ときめきポイントも与えられます。そして、このカードにはほかのETCカードには見られないサービスが付いています。それは「ETCゲート車両損傷お見舞金制度」というもの。これは、ETC開閉バーに車両がぶつかり、傷めてしまった際にお見舞金がもらえるという制度です。
金額は年1回まで5万円となっています。利用者の過失の場合はお見舞金の支給はありませんが、万が一の場合には安心できるでしょう。
クレジットカード会員さまご本人が運転、または同乗かつ会員さまのETCカードを正常に使用(挿入)したクルマが、ETC料金所ゲートの開閉バーに衝突し、車両損傷があった場合が対象となります。